Exhibition
University of Tsukuba, 2022
博物館学芸員資格にかかわる授業の一環として、筑波大学の所蔵するアートコレクション展の企画を実施。広報メンバーとして公式 Web サイトの運用・プロモーション映像の制作などを担当した。
As part of a class related to the museum curatorial qualification, planned an exhibition of the art collection held by the University of Tsukuba. As a member of the public relations team, I was in charge of the operation of the official website and the production of promotional videos.
15 秒プロモーション / Promotion 15s
展覧会メイキング映像 / Behind of the exhibition
perspective の語源とされるラテン語には、「入念に見る」という意味がある。今日 perspective は、さまざまな物事に対するわたしたちの視点や見方、考え方、さらには見通しや遠近感などを表している。
SNS などを介して、ある答えに簡単にアクセスできる現代社会において、わたしたちは自ら思考することを放棄してはいないだろうか。美術作品をめぐってもまた、批評家による評価や解釈と、メディアによる仕掛けに縛られて鑑賞してはいないだろうか。しかし、作品がもつ魅力は、単に既存の解釈によって引き出されるのではなく、むしろわたしたち自身が一見して感じとり、自分なりに「入念に見る」ことで気づく部分も多い。
今回の展示では、鑑賞する位置やアプローチのしかたの変化によって「入念に見る」ことの多様な糸口が提示される作品 3 点を選んだ。遠くから見えていたものが、近くに立つとまったく異なって見えるかもしれない。遠くからだと平板なイメージとして捉えられていたものが、近づくにつれて、その世界に入り込むような感覚を覚えさせるものに変わるかもしれない。また、作者の意図に沿いながら鑑賞する場合と、作者自身も想定していなかったような視点で鑑賞する場合とでは、その作品から得られる印象が違ってくるだろう。単に「見」るだけでなく、視点を変えて「み」ることで、それぞれの作品世界の広がりを体験してほしい。
Exhibition
University of Tsukuba, 2022