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CAF賞2021で受賞しました
2021.11.28
現代芸術振興財団主催「CAF 賞 2021」で、最優秀賞を受賞しました。ありがとうございます。
「CAF 賞」は、日本全国の高校・大学・大学院・専門学校の学生、および日本国籍を有し海外の教育機関に在籍する学生の作品を対象としたアートアワードです。学生の創作活動の支援と日本の現代芸術の振興を目的に開催し、今回で 8 回目を迎えます。
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本作は筑波の街中にある、筑波大学のかつての学生寮を使用し、人々が”住んだ”記録を反映し行われるアート・プロジェクト作品である。どこかに住んでいる人が家に帰ってきたときに灯した明かりに反応し、リアルタイムに電気がつくようになる。実際に本作に協力した人たちも、会ったことがない人も含め、協力者によって作られていくという匿名的な人々の何気ない生活の振る舞いが、この廃墟となってしまった、一見冷たくも見える学生寮に明かりを灯していく、そういったシステムを開発した。
現在のコロナ禍において、部屋で一人孤独に過ごさなくてはならない状況が続いている中で、改めて人が暮らすということはどういうことなのか、今現在できることはなんなのか、また、明かりというものが人々の生活にとってどのような意味があるのか、そういった問いを説得力のある形で考えさせられる作品である。本賞の副賞として開催される、来年の彼の個展においてはどのようなプランを出してくるのかまだわからないが、彼が個人で、あるいは他の人とコラボレーションをすることで、新しい作品が生まれることを期待し、最優秀賞とした。
(審査講評より引用)
最終審査での展示作品《住人たち》は、30 日(火)日の出まで実物を展示中です。