Branding
Kazumi Inada, 2018
2018年のエイプリルフール企画として制作したもの。実在はしないが、その存在は広く信じられている。
架空の大学「春日大学」を、メディアによる表現を通して現実世界の実体として再現するアート・プロジェクト。
筑波大学の情報学群の一部が所在する春日エリアは、飛び地となった立地や他エリアとの設備の違いから、学生の間では揶揄を込めてしばしば「春日キャンパス」「春日大学」と呼称される。春日大学の実体は勿論「春日エリア」であるが、学生同士の会話・やりとりの中では「春日大学」は一般的な呼び名として通用しており、そこには共通の認識としての春日大学の実体が、おぼろげながらも確かに存在する。
この取り組みでは、抽象的で非視覚的なものに過ぎなかった春日大学の存在を、具体的で視覚的なデザイン・コンセプトとメディアで補強することで、さらにゆるぎのない実体として存在し得るようにすることを狙った。「中心地から遠く離れている」「全学的な福利厚生も多くが例外的な取り扱い」「同じ大学とは思えない」など、ほんの数点の共通認識を核として成り立っていた春日大学に、より豊かで具体的な「事実」を創造して添えることで、さらに多面的な共通イメージを作り出すことができる。
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Kazumi Inada, 2018
2018年のエイプリルフール企画として制作したもの。実在はしないが、その存在は広く信じられている。